今回は「インフォームド・コンセント」とは?について語ろうと思います。

インフォームド・コンセント

二重まぶたや、輪郭形成、包茎手術にレーシックなどの眼科治療に至るまで、美容整形は大きく発展してきました。
「よく見られたい!」という願望が美容整形業界を大きくしているのでしょう。
しかし、美容整形は保険適用外の自由診療にあたります。

診療には保険診療と自由診療があります。
保険診療は健康を脅かす病気を治すために、保険が適用される治療のことです。
対して、自由診療とは健康を脅かす病気などを治すためではなく、見栄えを治す治療が主で、保険が効かない診療のことです。

増大手術や包茎手術は美容整形に当たるため、自由診療に該当します。
自由診療で最も重要とされているのが今回のテーマの「インフォームド・コンセント」なのです。

インフォームド・コンセントとは情報と合意のこと

インフォームド・コンセント(Informed Consent)とは「医師が正しい情報を患者に提供した上で、手術方針を双方が合意すること」です。
ちょっと難しく説明しちゃいましたが、簡単に言うとこうです。

医師は包み隠さず正しい情報を患者に提供しているか?
患者は医師から十分な情報を提供してもらったか?
そして、医師と患者が納得した上で手術方針が決まったのか?

ということです。

増大手術などの美容整形の分野では、患者の意見と医師(クリニック)側の意見が合わないことが往々にして起きます。
患者側はなるべく手術費用を抑えたい、費用を抑えた上で最大限手術の効果を引き出したい、と考えます。
しかし、医師(クリニック)側は、増大手術を受けるなら包茎手術も受けた方が良い、ヒアルロン酸ではなく脂肪吸引の方がいい、と考え提案します。
良識あるクリニックであれば、患者の為を思って提案してくれますが、悪徳クリニックになると、「○○手術は△△手術とセットじゃないと意味がありません」とか「ヒアルロン酸注入は今できません。その代わり・・・」といって費用の釣り上げを狙ってきます。
こんなクリニックを選ばないためにも、クリニック選びが重要なんですが、優良クリニックでも自分の思った手術メニューじゃない、想定費用より高い、といったことがカウンセリングで起こります。

こうなった時に「インフォームド・コンセント」が重要なんです。
自分が納得出来ないのであれば、医師(クリニック)側から納得できるまで情報をもらいましょう。

納得できなければ、手術を無理して受けるもんじゃありません。

医師と患者、双方が納得するまで話し合う、それがカウンセリングであり、そのカウンセリングで「インフォームド・コンセント」を達成しましょう。